久しぶりの、角田さんの本。


3時間・・・くらいで、一気読み。

映画化される事で話題になってたので、ざっくりしたあらすじは知ってましたが。

10数年前に、不倫相手の家に放火して子供二人を殺した事件。
その事件が元になったのかな。


あの事件では、子供を殺してしまったけど、
この主人公は、子供を連れて逃げた。


すごく不謹慎ではあるけれど、絶対にしてはいけないことだけれど、

主人公の希和子の気持ちが、わかってしまった。


この人は、不倫で、相手の男も最低だけど


本当に最低だけど、


いろんなことを取っ払って

ただ、好きな人の子供を産みたかった

って気持ちは、一緒な気がした。


産みたいのに、産めなかった人の気持ちは、堕胎と流産では、違うかもしれないけど

違わないのかもしれない。

希和子の心の描写が、自分と重なってしまって・・・読んでて辛かった。

けど、止められなかった。



主人公は、頭もよくて、仕事も出来た人で。
普通に恋愛して結婚して子供を産んでいたら、きっとすごく幸せな家庭を築いたんだろうなーってタイプの人。

なんでそんな人が、こんな馬鹿男と不倫なんかするんだろうって思って腹が立った。

馬鹿男の嫁は・・・自分も不倫してたりして、旦那の不倫を責めるとかできない立場なはずなのに。長女が誘拐された後、旦那と離婚するって選択はなかったみたいで、もうひり子供産んでた・・・。

家事も育児も放棄気味なのに・・・。

読んでてどうしても共感出来なかった







この日本で、女が子供を連れて逃亡することの難しさも感じた。

先日逮捕された某逃亡犯が、自分の逃亡生活を本にして出版したようだったけど・・・男の人が一人で逃亡生活をするのとは、違いすぎるよ。





そして、誘拐後、本当のお母さんの元に戻ったあの子。


事件の被害者は、辛いね。

その後の人生のほうが、ずっと長くて、ずっと苦しい。


過去に追いかけられてる。




ラストシーン。

気付かないもんかなー。

あれだけが、ちょっと謎。


でも、あれでよかったのかな?

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